WordPressでサイトやブログを始めようとすると、必ずといっていいほど出てくるのが「レンタルサーバー」という言葉です。
名前は聞いたことがあっても、
「そもそもサーバーって何?」
「どうしてWordPressに必要なの?」
「たくさんあるけど、何を基準に選べばいい?」
と疑問に思う人も多いのではないでしょうか。
レンタルサーバーは、簡単にいえばWebサイトのデータを置いて、インターネット上に公開するための場所を借りるサービスです。
WordPressで自分のサイトを運営する場合、このレンタルサーバーが重要な土台になります。
この記事では、レンタルサーバーの基本的な仕組みから、ドメインとの違い、初心者が選ぶときに確認したいポイントまで分かりやすく解説します。
まずは「どの会社を選ぶか」を考える前に、レンタルサーバーがどんなものなのかを理解していきましょう。
レンタルサーバーとは?
レンタルサーバーとは、Webサイトを公開するためのサーバーを借りられるサービスです。
Webサイトは、文章や画像、プログラムなど、さまざまなデータで構成されています。
こうしたデータをインターネット上からいつでも見られるようにするには、データを保存し、アクセスに応じて配信してくれるコンピューターが必要です。
その役割を担うのがサーバーです。
自分でサーバーを用意して24時間運用することもできますが、機器の準備や管理、セキュリティ対策など専門的な知識が必要になります。
そこで、サーバー会社が用意した環境の一部を借りて利用できるようにしたものがレンタルサーバーです。
個人ブログやWordPressサイトでは、このレンタルサーバーを利用する方法が一般的です。
Webサイトが表示される仕組み
Webサイトを見るとき、裏側ではサーバーとブラウザが通信しています。
簡単にすると、次のような流れです。
- 読者がブラウザからWebサイトへアクセスする
- ブラウザがサーバーへ必要なデータを要求する
- サーバーがWebサイトのデータを返す
- ブラウザが受け取ったデータを画面に表示する
普段Webサイトを見ていると意識することはほとんどありませんが、このやり取りが行われることでページが表示されています。
つまりレンタルサーバーには、Webサイトのデータを保存するだけでなく、アクセスしてきたユーザーへデータを届ける役割もあります。
WordPressになぜレンタルサーバーが必要なの?
WordPressは、記事を書いたり、ページを作ったり、Webサイトを管理したりするためのソフトウェアです。
ただし、WordPressだけを用意してもWebサイトを公開できるわけではありません。
WordPress本体や記事、画像などを保存し、インターネット上で動かすための環境が必要です。
その場所として利用するのがレンタルサーバーです。
イメージとしては、
- レンタルサーバー:サイトのデータを置いて動かす場所
- WordPress:サイトを作成・管理する仕組み
と考えると分かりやすいでしょう。
自分でレンタルサーバーを用意してWordPressサイトを運営する場合、基本的にこの2つを組み合わせて利用します。
レンタルサーバーとドメインの違い
レンタルサーバーと一緒によく登場するのが「ドメイン」です。
この2つは役割が異なります。
- レンタルサーバー:Webサイトのデータを置く場所
- ドメイン:Webサイトの場所を示す住所
例えば、
example.com
のような文字列がドメインです。
よく「Webサイト=家」に例えられます。
その場合は、
レンタルサーバー=土地
ドメイン=住所
WordPressで作るWebサイト=家
と考えると理解しやすくなります。
レンタルサーバーとドメインを設定でつなぐことで、読者がドメインへアクセスしたときに、そのサーバーにあるWebサイトを表示できるようになります。
なお、レンタルサーバー会社によっては、サーバー契約とあわせてドメインを取得・管理できるサービスも提供されています。
独自ドメインについては、別の記事で詳しく解説します。
無料サーバーと有料レンタルサーバーの違い
レンタルサーバーには、無料で利用できるサービスと有料サービスがあります。
無料サーバーは費用を抑えられるのがメリットですが、サービスによっては、
- 保存できるデータ容量が少ない
- 利用できる機能が限られている
- 広告が表示される
- WordPressを利用できない、または制限がある
- サポートが限定されている
といった場合があります。
一方、有料レンタルサーバーは費用がかかりますが、WordPressの運営に必要な機能や容量、サポートなどが用意されているサービスが多くあります。
そのため、WordPressでブログやWebサイトを継続的に運営したい場合は、有料レンタルサーバーを中心に検討すると選びやすいでしょう。
特にアフィリエイトなど将来的な収益化を考えている場合は、料金だけでなく機能や利用条件も確認して選ぶことが重要です。
初心者が知っておきたいレンタルサーバーの種類
サーバーにはいくつかの種類があります。
専門的に説明すると複雑になりますが、初めてWordPressサイトを作る場合は、まず共用サーバーについて知っておけば十分です。
共用サーバー
共用サーバーは、1台のサーバーのリソースを複数の利用者で共有するタイプのサービスです。
サーバーを1台丸ごと自分で管理する必要がなく、比較的手軽に利用できるのが特徴です。
WordPressの簡単インストール、SSL、バックアップなど、Webサイト運営に必要な機能をまとめて提供しているサービスもあります。
個人ブログや一般的なWebサイトをこれから始める場合は、まず共用サーバーを検討すればよいでしょう。
ほかにも、
- VPS(仮想専用サーバー)
- 専用サーバー
- クラウドサーバー
などがあります。
これらは用途によって高い自由度を得られる一方、自分で設定・管理する範囲が広くなる場合があります。
初めてWordPressサイトを作る段階では、無理に選択肢を広げる必要はありません。
レンタルサーバーを選ぶときに確認したい8つのポイント
レンタルサーバーを検索すると、さまざまなサービスが出てきます。
初心者の場合は、単純に料金だけで決めるのではなく、次のポイントを確認してみましょう。
1. 料金
まず確認したいのが利用料金です。
ただし、表示されている「月額○○円」という数字だけで判断しないようにしましょう。
レンタルサーバーによっては、契約期間によって1か月あたりの料金が変わります。
また、
- 初期費用
- 更新時の料金
- 契約期間
- オプション料金
- ドメイン料金
なども確認しておくと安心です。
料金やキャンペーンは変更されることがあるため、契約時には必ず公式サイトで最新情報を確認しましょう。
2. 表示速度
Webサイトの表示速度も確認したいポイントです。
ページがなかなか表示されないサイトは、読者にとって使いにくくなります。
ただし、実際の表示速度はサーバーだけで決まるものではありません。
WordPressテーマ、プラグイン、画像サイズ、キャッシュ設定など、さまざまな要素が影響します。
そのため、サーバー性能だけを見るのではなく、サイト全体の表示速度を考えるための一要素として確認しましょう。
3. 安定性
サーバーに障害が発生して停止すると、その間はWebサイトへアクセスできなくなる場合があります。
長期間サイトを運営するのであれば、安定してサービスを提供しているかも重要です。
サーバー会社が稼働状況や障害情報を公開している場合は、契約前に確認してみるのもよいでしょう。
4. WordPressの導入しやすさ
初心者の場合は、WordPressを簡単にインストールできる機能があるかを確認しておくと便利です。
現在は、サーバーの管理画面から必要事項を入力することでWordPressをセットアップできるサービスもあります。
サーバー、ドメイン、SSL、WordPressの設定をまとめて進められるサービスであれば、初めてでも作業しやすくなります。
5. 無料SSLに対応しているか
SSLは、Webサイトとユーザーの間でやり取りされる通信を暗号化する仕組みです。
SSLを設定したWebサイトは、
のように https:// で始まるURLを利用できます。
現在Webサイトを運営するうえでは基本的な設定なので、無料SSLを簡単に設定できるかも確認しておきましょう。
6. 独自ドメインを管理しやすいか
レンタルサーバーと一緒に独自ドメインを取得・管理できるサービスもあります。
サーバーとドメインを同じサービス内で管理できれば、複数の管理画面を行き来する必要が減り、初心者には分かりやすくなります。
ただし、ドメインの取得費用だけでなく更新時の料金や条件も確認しておきましょう。
7. バックアップ機能
WordPressを運営していると、
「設定を変更したらサイトが表示されなくなった」
「誤って必要なデータを消してしまった」
といったトラブルが起こる可能性もあります。
そのため、サーバー側に自動バックアップ機能があると安心です。
バックアップの有無だけでなく、
- 何日分保存されるのか
- 何がバックアップされるのか
- 復元方法
- 復元に料金がかかるか
なども確認しておくとよいでしょう。
8. サポート体制
初めてレンタルサーバーを使う場合、設定方法が分からなくなることもあります。
そんなときに利用できるのがサポートです。
サービスによって、
- メール
- チャット
- 電話
- マニュアル
- FAQ
など、サポート方法が異なります。
初心者の場合は料金だけでなく、困ったときに調べたり質問したりできる環境が整っているかも確認しておきましょう。
初心者がレンタルサーバーを契約するときの注意点
レンタルサーバーを契約するときは、安さだけで決めないことが大切です。
料金が安くても、自分が必要としている機能がなければ、あとから別のサービスへ移行することになるかもしれません。
特にWordPress初心者なら、
WordPressを簡単に導入できるか
SSLを設定しやすいか
バックアップ機能があるか
困ったときにサポートを利用できるか
といった点を確認しておくと選びやすくなります。
また、「独自ドメイン無料」などの特典がある場合も、適用条件や更新時の扱いを確認しておきましょう。
キャンペーンや料金、提供機能は変更されることがあるため、最終的な契約条件は公式サイトで確認することが重要です。
WordPress初心者にはどんなレンタルサーバーが向いている?
WordPressを初めて使う場合は、高度なサーバー機能よりも簡単に始められて、管理しやすいことを重視するとよいでしょう。
例えば、
- WordPressの簡単インストールに対応している
- 無料SSLを利用できる
- 独自ドメインを設定しやすい
- 自動バックアップ機能がある
- 管理画面が分かりやすい
- サポートやマニュアルが充実している
といったサービスです。
サーバーのスペックを細かく比較することも大切ですが、初めての場合は「自分で問題なく設定・運用できるか」も重要な判断基準になります。
まずは自分に必要な条件を整理してから、具体的なレンタルサーバーを比較してみましょう。
まとめ|レンタルサーバーを理解してから選ぼう
レンタルサーバーとは、Webサイトのデータを保存し、インターネット上へ公開するためのサーバー環境を借りられるサービスです。
WordPressでサイトを作るなら、まず次の3つの関係を覚えておくと分かりやすくなります。
- レンタルサーバー:Webサイトのデータを置いて動かす場所
- ドメイン:Webサイトの住所
- WordPress:Webサイトを作成・管理する仕組み
レンタルサーバーを選ぶときは、料金だけでなく、WordPressの導入しやすさ、SSL、バックアップ、サポートなども確認しましょう。
最初からサーバーの細かな専門用語をすべて理解する必要はありません。
「WordPressを簡単に始められて、自分でも管理しやすいか」
という視点で比較すると、初心者でも選択肢を絞りやすくなります。
次は、実際のレンタルサーバーを比較しながら、WordPress初心者にはどのサービスが使いやすいのかを見ていきましょう。